「BIRTH OF THE COOL」
MOVE
JERU
MOON DREAMS
VENUS OF MILO
BUDO
DECEPTION
GODCHILD
BOPLICITY
ROCKER
ISRAEL
ROOUGE
DARAN THAT DREAM
JOHN'S DELIGHT
WHAT'S NEW
HEAVEN'S DOORS ARE WIDE OPEN
FOCUS
モダンジャズが黒人ジャズマンたちによってニューヨークハーレムで誕生すると、この影響を白人のビックバンドも受ける。歌わない、踊らないが新たなジャズの性格だったけれど、白人のビックバンドの多くは人気歌手を抱えていたし、踊るための演奏もしてたから、バップを取り入れるといっても、こうした制限の下でのこと。こちらは編曲を重視することになる。ジャズシンガーを盛り立ててゆくんだったら、当然のような気がする。しかも、バップに比べるとぐっと洗練されて、大成功。プログレッシブジャズと呼ばれることになる。代表するビックバンドにはスタン・ケントン楽団がある。
編曲にはヨーロッパ音楽の知識が生かされるわけだから、ジャズのアフリカ的な要素とヨーロッパ的な要素は前にもまして融合することになる。この知的で都会的なジャズには「COOL」という言葉がぴったりとくる。その流行は衰えることなく、さらに推し進められ、クールジャズが生みだされる。担い手の多くがウエストコーストの白人ジャズマンだったので、ウエストコーストジャズへと集大成されたのだった。
モダンジャズが能天気なままバップとして育っていくかと思いきや、ちょっと回り道をすることになるわけだけれど、そこは苦労のし甲斐があったというもの。ウエストコーストジャズはバップをより豊かに育て上げてくれたのだ。
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