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半村良「戦国自衛隊」角川文庫

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 最近のマイブームはSF小説を読むことです。

 ずいぶん前に映画化されて、盛んにCMが放映されていました。「歴史はおれたちに何をさせようというのか」だったかのフレーズをたびたび耳にしました。いわゆる角川映画というやつで、本、映画、CM、音楽、新人俳優の起用などなど、いわゆるメディアミックスで華やかな売り込み戦略を展開して、世間の注目を集めていた頃です。

 映画の方も、小説の方も目にする機会がなかったのですが、今回小説だけは読みました。

 当時はどのようにこの小説が受け取られたかはわかりませんが、文庫で180ページほどの中編は地味な作品です。派手なアクションやお色気シーンを期待する向きには、ちょっと失望する作品かもしれませんが。

 とは言いつつも、設定や展開はなかなかどうしてひねりが効いていて、さすが半村良と感心させられます。ほんと、この人物、多作というか濫作に近いほど書きまくったそうですけれど、外れはほとんどないですね。


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