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みやじさま

「みやじさま」
「長岡のプレイスポット その2」 1997.8.2


ファイル 22-2.jpg 朝からアスファルトが焼けついています。日盛りの2時。それでは涼をもとめにでかますか。

 長岡から栃尾へぬける県道が乙吉から始まっています。山裾に入ると、合歓の大木が一面に花を咲かせています。胡桃の巨木も栗に似た緑の花房を垂らしています。葛の花がむせかえるような甘い匂を漂わせています。道路を山の方へ少し走ると左手に「みやじさま入口」の案内版が目に入ります。 石段
案内の指示にしたがって、杉林の中へと続く脇道へ乗り入れると、けたたましい油蝉に混じってひぐらしの声が混じります。落ち着き払った声が静かに響きます。杉の香がいっそうの涼を添えます。
ファイル 22-1.jpg ファイル 22-5.jpg

ファイル 22-3.jpg みやじさまに着きました。みやじさまは石動神社とも言います。石段を登り切ると鳥居があります。さらに山門が控え、二体の仁王が阿吽の呼吸でこれを守っています。神社に仁王がいるとは不思議な気もしますが、神仏習合の名残なのでしょうか。山門をしばらく行くと、茶店があります。この店の名物身欠きニシンの煮物を賞味する前に、まずはお参りをすませましょう。おみくじがありました。30円という安さです。さっそく引いてみると、末吉でした。こんな所ですね。


ファイル 22-4.jpg 茶店で名物のニシンの煮物と缶ビールを頼みました。甘辛く煮込んだ身欠きニシンは実に素朴な味わいがします。 鶏 おみくじの文面のことをなんとなく自分の現在の身の上に当てはめてしまいました。しばらくはとめどもない感慨にふけってビールを口に運びました。誰かが困って捨てていったという2羽の雄鳥が人なつっこくまわりに寄ってきます。他の飲み屋にはちょっと無い雰囲気ですね。


 「みやじさま」を一度尋ねてはいかがでしょうか。とりとめない思いに付きまとわれている人にはお薦めです。

■長岡のプレイスポット一覧(旧サイト)へ
http://www.iscb.net/mikio/play.htm