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「即興演奏」がジャズを理解する鍵らしい!?

ファイル 169-1.jpg

Solo Monk

DINAH
I SURRENDER,DEAR
SWEET AND LOVELY
NORTH OF THE SUNSET
RUBY,MY DEAR
I'M CONFESSIN'
I HADN'T ANYONE TILL YOU
MONK'S POINT
I SHOULD CARE
ASK ME NOW
TESE FOOLISH THINGS

 ジャズはクラシックやミュージカル、ポピュラーの曲をネタに演奏する。だから、ジャズを他の音楽から分けるのは、演奏の仕方ってことになる。ジャズ特有の演奏の仕方は何かってことだけれど、ブルーノートとかオフビートとかあったりするし、複雑に絡み合うリズムとかで演奏したりするのがジャズかなー、なんて思ってみたりするが、それじゃこれでジャズ演奏になるかって言うと、やっぱり違う気がする。演奏が感動を与えてくれるには、これだけでは何かが足らない。即興演奏というものだろうか。そんな気もする。即興演奏もコード進行とかの基本枠みたいなのはあるそうだけど、「ジャズマン個々」の演奏ってことになるかなあ。
 即興演奏はジャズマンそれぞれの個性によるわけだから、個性的なジャズマンであればあるほど、すばらしい即興演奏ができるってことになる。ただ、むずかしいのは、個性的なジャズマンたちがうまくおりあいをつけて、バンドを組めるかってこと。
 うってつけの話となるのが、セロニアス・モンクだ。彼とマイルス・ディビィスの逸話は有名だし、モンクの最も優れた演奏はソロピアノだけだってする人がいるくらいだ。
 モンクは通が好むジャズマンだ。まったく不可解な演奏をする。バップの成立に影響を与えたり、とにかくすごいらしい。それでいて、本流になったことはない。
 モンクが作曲した「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」は現在ジャズの枠を越えた有名曲になっている。他にもいい曲を書いてるそうだ。こんなところからも、ジャズって演奏が鍵らしいってことが分かる。


タグ:ジャズ

千秋ヶ原

長岡のプレイスポット=その3「千秋ヶ原」 1997.9.22更新

ファイル 75-1.jpg ジャスコの新装開店、さらに日赤の新ビルが完成したことで、千秋ヶ原の開発は一段落した感があります。改装前のジャスコのフローア面積も長岡では広々としている方でしたが、さらにゆったりとしました。1階の書店と文具店を中心にのぞいたのですが、品揃はもちろん、余裕のある通路の空間がもったいないと思われるほどでした。喫茶や食事の空間も以前より落ち着いた雰囲気になりました。ジャスコ近辺は他にも多くの店舗が建設されました。ウインドショッピングをするだけで一日がらくらく過ごせてしまいそうです。


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ファイル 75-3.jpg この千秋ヶ原の中で最も芸術の香りを放つのが、新潟県立近代美術館です。美術館を核にして、公園、緑豊かな休憩所、リリック・ホール、ハイブ長岡、があつまっています。これらの建物は風雨避けの回廊でつながれて、利用の一層の便が図られています。この回廊は私にはSF映画に登場する未来の建造物の一部に思えてちょっとわくわくしながら通りました。
 近代美術館は年に4回ほどの大きな展示が開催されます。常設展示の方もメインの作品は別にして、こまめに入れ替えを行なっています。ここの広々としたロビーには、前売券を初めとして美術品関連のグッズを販売する売店があります。もちろんこの売店のあるロビーの所までは、自由に出入りができます。ロビーに備え付けられたゆったりソファーで寛いでいる人も見受けられます。ソファーは手入れの行き届いた公園に面しています。その快適さは言うまでもありません。他にも美術関連の書籍を閲覧したり、ビデオを鑑賞したりできます。うれしいことにどちらも無料です。
 近代美術館の屋上は造園が施されています。この庭園から美術館に接する公園へと出て行くことができます。これからの良い秋晴れの日には絶好の散策スポットとなります。
 
ファイル 75-4.jpg あいにく雨に降られた場合でも、たくさんのみずみずしい鉢植えで飾られた休憩所があります。大きく葉を広げた灌木もあるので、ちょっとした庭園の中にいるようです。
 リリック・ホールでも何かしらの催物が行なわれているようです。最近では市民映画館をつくる会による「第2回長岡アジア映画祭」が行なわれました。
 ハイブ長岡でも、骨董市、質流れ市など、たびたび催しがあります。以前見た骨董市では怪しげな掛軸などがあって中々面白い印象を受けました。
 千秋ヶ原には陸上競技場も近くにあるのでしばしば各種の大会が開催されています。
2000円以内で一日過ごそうとしたら、まずは千秋ヶ原へ足を運ばれることをお薦めします。

by BigBrother



■長岡のプレイスポット一覧(旧サイト)へ
http://www.iscb.net/mikio/play.htm


タグ:長岡市

みやじさま

「みやじさま」
「長岡のプレイスポット その2」 1997.8.2


ファイル 22-2.jpg 朝からアスファルトが焼けついています。日盛りの2時。それでは涼をもとめにでかますか。

 長岡から栃尾へぬける県道が乙吉から始まっています。山裾に入ると、合歓の大木が一面に花を咲かせています。胡桃の巨木も栗に似た緑の花房を垂らしています。葛の花がむせかえるような甘い匂を漂わせています。道路を山の方へ少し走ると左手に「みやじさま入口」の案内版が目に入ります。 石段
案内の指示にしたがって、杉林の中へと続く脇道へ乗り入れると、けたたましい油蝉に混じってひぐらしの声が混じります。落ち着き払った声が静かに響きます。杉の香がいっそうの涼を添えます。
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ファイル 22-3.jpg みやじさまに着きました。みやじさまは石動神社とも言います。石段を登り切ると鳥居があります。さらに山門が控え、二体の仁王が阿吽の呼吸でこれを守っています。神社に仁王がいるとは不思議な気もしますが、神仏習合の名残なのでしょうか。山門をしばらく行くと、茶店があります。この店の名物身欠きニシンの煮物を賞味する前に、まずはお参りをすませましょう。おみくじがありました。30円という安さです。さっそく引いてみると、末吉でした。こんな所ですね。


ファイル 22-4.jpg 茶店で名物のニシンの煮物と缶ビールを頼みました。甘辛く煮込んだ身欠きニシンは実に素朴な味わいがします。 鶏 おみくじの文面のことをなんとなく自分の現在の身の上に当てはめてしまいました。しばらくはとめどもない感慨にふけってビールを口に運びました。誰かが困って捨てていったという2羽の雄鳥が人なつっこくまわりに寄ってきます。他の飲み屋にはちょっと無い雰囲気ですね。


 「みやじさま」を一度尋ねてはいかがでしょうか。とりとめない思いに付きまとわれている人にはお薦めです。

■長岡のプレイスポット一覧(旧サイト)へ
http://www.iscb.net/mikio/play.htm


日本酒・オン・ザ・ロック

こんども酒の肴考
夏ですまたまたまたまたまた酒の肴考


ファイル 151-1.jpg 日本酒を夏場に冷たくして飲むというのは、結構昔からあることらしいですね。もちろん、庶民には夢の話で、落語の「青菜」にも冷えたお酒に感極まるおっちょこちょいの植木屋が出てきます。

 夏場の冷たいものって、30年程前まではごちそうでした。まだ冷蔵庫のなかった子供の頃、井戸のある家を羨ましく思ったものです。冷たい水でさえ羨ましいのに、粉ジュースは作れたし、おやつのトマトやキウリを冷やすこともできました。なんといっても冷たい西瓜がしゃりしゃりとたべれるのが羨ましかったですね。

 今では冷蔵庫で当然の顔をして氷を作りますが、ふと子供の頃のことを思いだし、「なんという贅沢の中にいるのに、気づかないんだろう」と感じます。贅沢ついでに浄水器のおいしい水で氷を作る日々です。

 前にも書きましたが、暑いこの頃は、冷酒を楽しみます。氷を入れたグラスに直接合成酒を注ぎます。氷がとけて、薄まろうがお構いなしです。このずぼらなやり方は安酒にあっているようです。口当たりはぐっと良くなり、これが一升500円もしない酒かと思うほど、端麗な味わいになります。おそらく、汗をたくさんかいた体が水増しされたアルコールの方を好ましく思うのでしょう。舌が喜ぶというよりも、喉がうまがって、鳴っているってやつですね。
http://www.iscb.net/ BB 2005.8.10より


ザ・マンザイ

  • ぼくのオンリィ・イエスタディ「80年代思いだすままに」 その4

わッ毒ガスだ 1980年代はバブル経済に浮かれた時期ですが、今から思えば奇しくもその露払いのかたちとなったのが、マンザイブームでした。下宿の食堂のテレビの前で、学生たちと笑い転げていたものです。ツービート、B&B、紳介・竜介、オール阪神・巨人、西川のりお・よしお、セントルイス、など。すでに大御所をだったヤスキヨや一部の中堅どころをのぞけば、多くのコンビが若手でした。ザ・ボンチは「恋のボンチシート」を大ヒットさせていましたっけ。そういえば、「そ~うなんですよ」の川崎さんと「そ~なんですか」の山本さんのお二人はどうしているんでしょう。
 あの頃の熱狂的な人気は、今からすればまったく不思議なことに思えます。先日ツービートのビートたけしこと北野武さんが、「ブームが来るまで、一月数千円の収入しかなかったのが、気がついたら月収一千万で、めちゃくちゃな金の使い方をした」という趣旨の発言をしていました。残念ながら、どうしてあの様なブームが到来したのかについての北野武さんのコメントはありませんでした。
 その後マンザイブームで登場してきた若手が中心になって、「おれたちひょーきん族」が「8時だよ、全員集合」の裏番組として、放映されました。かってのドリフターズの怪物番組も追撃者に抜かれ、80年代の前半についには幕を閉じてしまいます。ドリフで育ってきた世代の私からすれば、ちょっと淋しさもありましたが、その頃は生意気にも「ドリフの笑いもパンチがなくなった」などという感想を抱いていました。
 当時なぜ多くの人があれほど笑いに飢えていたのか、本当に不可解です。いったいその背景はなんだったのか分かりませんが、敢えて犯人探しをしてみましょうか。
 当時財政再建のために、福祉関係の支出が削れていきました。文教費も例外でなく、国立大学の入学金と授業料が前年度の2倍以上となっていったときです。また、校内暴力やいじめの問題が深刻になったのも80年代ですから、世間一般は背後に潜むせち辛い世相を敏感に嗅ぎ取っていたからかもしれません。
 ツービートのギャグが受けたのは、そうした世相を逆手にとっていたとも言えなくもありません。賛否両論を巻き起こした一連のブラックジョークがある意味では人々の不満を代弁していた、と言うと大げさでしょうか。もちろん文句なく面白かったのですけれども。
 現在聞くところによると、お笑いブームだとも言われています。そう言えば、80年代のように、教育の現場で深刻な事件が起きていますし、さらに日本経済も悪化しています。ただ他のアジア諸国に比べれば随分恵まれているのですが。こうした中で、再びかってのようなマンザイブームは起きるのでしょうか。それにしても近頃の社会はジョークにしようにも、もうまったく支離滅裂で、なんともしようのない世相のような気もしますね。


高橋鉄「浮世絵=その秘められた一面」河出文庫

ファイル 254-1.jpg 日本が世界に誇れる芸術に浮世絵があります。喜多川歌麿、安藤広重、葛飾北斎、東洲斎写楽などの名前が、お茶漬けの記憶とともに浮かんできます。現代のわれわれにとってまだまだ疎遠となったわけではない江戸時代の浮世絵ですが、その実浮世絵についての正確な知識があるかというと、私を含めて多くの人が心もとないのではないでしょうか。

 この「浮世絵」は浮世絵とその成立を可能にした社会背景、当時の人々にいかに歓迎され、あるいは為政者からいかに扱われたかが分かりやすく、しかもおもしろく描かれています。これが抜群におもしろいのは浮世絵の歴史を春画の側面から考察しているからです。

 春画と聞くと、顔をしかめる人もいるかもしれませんが、筆者によれば、「春画を描くためには、すぐれた技量と、独創的な観察力と、人間に対する理解と批判が必要」であって、決して片手間にできるもではないのだそうです。こうした観点から、浮世絵絵師たちの興味深い悪戦苦闘の芸術史が語られた一冊です。

by BigBrother


タグ:高橋鉄 浮世絵 河出文庫

「HEAVY WEATHER」(1976)

「CD Heavy Weather」(1976)



1. BIRDLAND
2. A REMARK YOU MADEA
3. TEEN TOWN
4. HORLEQUIN
5. RUMBA MAMA
6. PALLADIUM
7. THE JUGGLER
8. HABANA

  WEATHER REPORTの超有名盤。ぼくも前から名前だけは聞いていたし、たぶん耳にした事はあるのだろうけれど、ちゃんと聞いたのは去年の事です。
 フュージョン、それともクロスオーバーと言うのが正確なのでしょうか?とにかく、ジャズっぽくはないですね。76年の演奏だということを聞くと、その頃日本でも70年代後半から流行したシンセサイザーのことを思い出します。
 HEAVY WEATHERとくれば、1曲目のBird landです。リズミカルな手拍子が入っていたり、祝祭的な雰囲気がなんとも楽しいですね。しかし、同時に感情に流されぬ、抑制が利いた演奏でもあります。知的で洗練されているという印象を受けます。
 曲の中で幾度となく繰り返されている言葉はどういう意味でしょうか?ぼくには「イマホ」と聞こえるのですが。


藤子不二雄「怪物くん」全13巻 小学館

ファイル 745-1.jpg 藤子不二雄さんの「怪物くん」はテレビアニメでも大ヒットしました。むしろ、私にはテレビアニメのほうがぴったりきます。私が覚えている限りでは二度アニメ化されました。私の年齢からいって、最初のほうが印象が強かったですね。白石冬美さんの怪物くんの声はぴったりとして、まさしくはまり役だと思いました。ところで、白石冬美さんはアニメ化された「巨人の星」で、星飛雄馬の姉の明子役でしたが、子ども心に違和感を感じたのを思い出します。エキセントリックなキャラクターを表現するのにふさわしい声ではないかと思います。
 さて、このマンガは藤子不二雄Aこと、安孫子素雄さんの手になります。藤子・F・不二雄さんに比べると、「魔太郎が来る」「ブラック商会変奇郎」のように、怪奇趣味やオカルト的なものを取り上げることが多いようですし、「プロゴルファー猿」のように、一つの主題を追求することがお得意のようです。黒っぽい絵柄もこうした内容に合っています。後の多くの作品にとって、原点的な作品ですね。


「BROK'S TOPS」(1956)

「CD BROK'S TOPS」(1956)

ファイル 20-1.jpg 1. IF ITS THE LAST LAST THING I DO
2. THE MOON IS YELLOW
3. BLUES A BROCK LONG
4. THERE'LL NEVER BE ANOTHER YOU
5. FOUR BROTHERS
6. SWEET AND LOVLY
7. BROCK ETUDE
8. WILLOW WEEP FOR ME

  The Herbie Brock Trioの洗練された演奏です。
 こうした演奏ではテクニック過多で、ともすれば、今一つ物足らないなんてことが起こりがちですが、このピアノトリオにはなんともいえない余韻があります。親しみやすいフレーズを紡ぎながらも、背筋がシャンと伸びているという印象を受けます。もちろん、全然堅苦しくはなく、むしろ、軽やかです。菫のようなつつましい華やかさと、祭りの後の一抹の悲哀が漂っています。大げさに言えば、詫び寂びを基調としながら、一句に軽みを求めた芭蕉晩年の境地に通ずる (本当?)かもしれません。
 なんらの奇抜さも、派手さもなく、極言すれば、平凡でさえあるのですが、聴けば聴くほど愛着が湧いてくる1枚です。
(「BROK'S TOPS」(1956) 2000.08.07)


藤子不二雄「プロゴルファー猿」全19巻 小学館

ファイル 255-1.jpg  藤子不二雄Aによる傑作ゴルフまんが。ただ、前半部分ではまんがならではの荒唐無稽なところが目立ちます。

 前半の敵役、ミスターXはタイガーマスクの虎の穴を連想させ、現時点からすれば設定に欠点が見えるのですが、この「プロゴルファー猿」が登場した 1974年当時、ゴルフを扱ったまんがはこれがはじめてだったそうですから、こうした食いつきを仕掛けておかざるをえなかったとも考えられます。

 ぐっとおもしろくなってくるのは、主人公がプロテストを受けようとするあたりからで、派手な対戦はなくなりますが、前にも増してメンタルな駆け引きが熱く繰り広げられていきます。

 この「プルゴルファー猿」は、前回の「あした天気になあれ」とある意味では対照的な作品です。

 後者はプロテスト合格から全米オープン勝利まで華々しくグレードアップする割には、人間的な成長はほとんど見ることができないのに対し、「プロゴルファー猿」では対戦が地味なものになっていく割には、主人公の著しい人間的成長が描かれています。

 もちろん、どちらも甲乙つけがたい傑作まんがですが、ただ「プルゴルファー猿」のラストは泣けます。

by BigBrother


タグ:藤子不二雄 ルゴルファー猿