藤子不二雄さんの「怪物くん」はテレビアニメでも大ヒットしました。むしろ、私にはテレビアニメのほうがぴったりきます。私が覚えている限りでは二度アニメ化されました。私の年齢からいって、最初のほうが印象が強かったですね。白石冬美さんの怪物くんの声はぴったりとして、まさしくはまり役だと思いました。ところで、白石冬美さんはアニメ化された「巨人の星」で、星飛雄馬の姉の明子役でしたが、子ども心に違和感を感じたのを思い出します。エキセントリックなキャラクターを表現するのにふさわしい声ではないかと思います。
さて、このマンガは藤子不二雄Aこと、安孫子素雄さんの手になります。藤子・F・不二雄さんに比べると、「魔太郎が来る」「ブラック商会変奇郎」のように、怪奇趣味やオカルト的なものを取り上げることが多いようですし、「プロゴルファー猿」のように、一つの主題を追求することがお得意のようです。黒っぽい絵柄もこうした内容に合っています。後の多くの作品にとって、原点的な作品ですね。

藤子不二雄Aによる傑作ゴルフまんが。ただ、前半部分ではまんがならではの荒唐無稽なところが目立ちます。
ちょとした流行語にさえなった「ミレニアム」は、ラテン語由来で「千年間、千年期」という意味だそうです。日本人にはとって、この「ミレニアム」は区切りが良いということを除けば、たんなる年月の経過にすぎませんが、キリスト教圏の人々にとっては微妙な感情を引き起こす言葉だと聞きました。それは同時に、この言葉が「至福千年、千年王国」を意味するからだそうです。この宗教的ヴィジョンを示す言葉は、私のような非キリスト教徒には、むしろエキゾチックに響きます。
最終的に何巻になるのかわかりませんし、三人の子どもの末っ子は途中で生まれたように私は記憶しているのですが、1巻ですで小学生ほどに成長しているので、この巻の前に話があったような気がします。いずれにせよ最終的には、アウトドアライフのノウハウを中心とした蘊蓄まんがになっていったように覚えています。
いわゆるひとつのヘアヌード写真集ですが、今を時めく人気アイドルがモデルとなったことが多くのヘアヌード写真集の出版の経緯と趣を異にしたため、マスコミが大騒ぎしました。果ては当の人気アイドルの涙の記者会見もあったりして話題になった一冊です。