キュウリとアナゴの和え物
中華の料理人がしばしば言うのですが、「この食材は体を温めます」とか「あの食材は体を冷やします」ってフレーズがあります。これが前々から不思議でなりません。食べ物はどんなものにもカロリーがあるから、(最近は0カロリーをうたっている清涼飲料水もありますけれど)消化すれば、まちがいなく体温は上がるのではないかなっと常々思っているのです。あるいは、新陳代謝を活性化するとか逆に抑えるということなのでしょうか?とにかく、いつもこのフレーズに引っかかっています。
河童の大好物のキュウリは中華では体を冷やすそうで、夏向きということになります。真偽のほどはどうであれ、涼感たっぷりの夏野菜の代表です。そのまま食べることが多いですが、炒めても、煮てもうまいと私は思っています。
きゅうりの酢の物は爽やかな酸味が夏にぴったりの一品です。単品でもうまいですけれど、ほかの食材と和えるとうまさと豪華さがぐっと増します。今回はスーパー特売のアナゴの蒲焼と取り合わせただけのお手軽酒の肴です。
①もぎたてのキュウリを薄切りにし、軽く塩をする。しんなりしたら、しっかり水気を切る。
②好みや、料理の知識のある人は二杯酢とか三杯酢を用意して和える。簡単適当をモットーとする男の料理は塩もみの塩加減が許容範囲だったら、シンプルに酢だけでよい。
③アナゴの蒲焼きを細目の短冊に切っておく。これを②と和える。
④味が落ち着くまで、4,5分てところ冷蔵庫に入れておく。いっこくもがまんできない人は、どうぞ御自由に。
仕上げにすり胡麻をあしらえば、高級感も増そうというもの。手間もお金もかかっていない割には気の利いた一品に仕上がります。
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