
最近のマイブームはSF小説を読むことです。
ということで、私のマイブームのきっかけとなった一冊。
今から20年以上前に同著者の「神々の埋葬」を読んだ折は、おもしろかったものの、あまりに設定が荒唐無稽すぎて、その一冊きりになってしまいましたが、表題と表紙の絵に魅かれ購入。読みだすや、時を忘れ一気に読んでしまいました。
突然湘南の一地域だけが恐竜の生息した時代になるという設定。むしろ、ファンタジーと言ったほうがよいでしょうか。それぞれの問題を抱える登場人物たちが、この超常現象を通じて心を通わせ、連帯を強めていく過程が、情感をもって描かれています。
ところで、現在この作品は品切れ。私は大型古本店で購入。先の平井和正作品を含め、1970年代や1980年代のSF作品が入手しづらくなっています。ちなみに、同著者の「最後の敵」という傑作SFも品切れ状態。もちろん、こうした状況はSFに限らず、他の分野でも同様でしょうが、文庫がたちまち品切れ状態になってしまうのは何ともさみしい限りですね。




先日NHKのクローズアップ現代だったかな。番組は忘れましたが、食品の期限の問題を放送していました。干し芋は、表面に糖分が白く出てくると売行きが激減するとか。自分で作った料理などには消費期限や賞味期限は無く、匂いや味といった感覚器官を使って食べられるか判断するわけです。大量生産された他人任せの食品には印刷された様々な情報があるわけですが、それらに過剰に反応しすぎて大量に廃棄される日本はおかしいですね。弁当などは、家畜の餌になるので再利用されると言っていましたが、本来は人間用のもの、色々と手を加えないと利用できないので効率は悪そうです。省エネと一方で問題にしておいて、無駄が多いように思います。